宇都宮の歯医者さん、桜ケ丘デンタルクリニックです。
今回のテーマは「小児歯科の対象年齢」です。
今回は子供を持つ親御さんに向けたテーマでお話ししようと思います。
子供が虫歯になった際は小児歯科に行くのが主でしょうが、「小児」という言葉は小さな子供を連想します。
このため、子供が小学校高学年や中学生の場合は小児歯科で良いのか迷う人が多いでしょう。
そこで、ここでは小児歯科は何歳まで通っていいのかについて説明していきます。
また、小さな子供がいる親御さんは何歳から通えばいいのかも気になると思うので、
小児歯科に通いはじめる年齢のタイミングについても触れていきます。
目次
漠然的な回答になってしまいますが、小児歯科の対象年齢はその歯科医院ごとで異なります。
これは小児歯科に対応した歯科医院のHPを見ると分かりますが、
「永久歯に生え変わる高校生くらいまで」や「中学生くらいまで」など、年齢差があることを確認できます。
そして、歯科医院によって方針や考えは異なるでしょうから、これらはいずれも間違いではないのです。
ちなみに根拠のある正論でお答えすると、小児歯科の適応年齢は18歳頃までとなります。
肝心の根拠ですが、それは18歳頃が親知らずの萌出年齢になるからで、
その頃になると歯並びや噛み合わせが完成するため、子供として治療することはできなくなるのです。
最も、医科の小児科は16歳未満になっていますが、小児歯科においてはこれと同じではないのです。
小さな子供を小児歯科に連れていく場合、歯科医院選びにこだわる人は非常に少ないです。
おそらくですが、これは子供が乳歯であるため虫歯を深刻に思わない、
もしくはまだ子供だから深刻な症状とは考えにくい…これらの点から安易に選んでしまうと考えられます。
しかし、小児歯科選びは大人の歯科医院選びと同じくらい、もしくはそれ以上に重要です。
と言うのも、小児歯科の歯科医には非常に高いレベルが求められているからです。
考えてみてください。小児歯科の治療をするからには成長発育に関する知識が必要ですし、
子供や親が納得できる説明や指導をするためのコミュニケーション能力も求められますよね。
このため、小児歯科は高度な専門的な分野と言われており、専門医から治療を受けるのが望ましいのです。
小児歯科に通うメリットですが、小児歯科で行う治療は「虫歯を治す」よりも「虫歯を予防する」が主です。
もちろん虫歯やそれ以外の問題があれば治療や対処を行いますが、
子供の頃から虫歯だらけなのはその時点で問題ですし、予防治療がメインとなっています。
つまり、小児歯科に通うメリットは「子供の虫歯を予防できること」にあるのです。
また、小児歯科で予防治療を受けることで、大人になってからも虫歯を予防しやすくなります。
例えばブラッシング指導…小さな子供は歯磨きが上手にできないですから、
正しい磨き方を知って覚えることで、その知識と技術が今後の歯磨きに活きてくるのです。
さらに、シーラントやフッ素塗布といった、自宅ではできない予防治療も受けられます。
小児歯科は正確には18歳頃までが年齢の上限と説明しましたが、同時に気になるのは下限…
つまり何歳から通えばいいかという点です。そして、これは一般的に1歳半頃からと言われています。
目安となるのは検診で、子供が1歳半になると1歳半検診を受けますが、
その時会場で歯科医に歯を診てもらいますし、そこでフッ素塗布を行う場合もあります。
フッ素塗布は虫歯予防が目的ですから、言ってみれば1歳半には虫歯予防が必要ということになるのです。
ちなみに、フッ素塗布の有無はランダムではなく自治体によって異なります。
もし1歳半検診でフッ素塗布がなかった場合は小児歯科で行ってもらった方がいいですし、
そのくらいの時期から虫歯予防を考え、小児歯科に通うようにするのがベストです。
いかがでしたか?
最後に、小児歯科の対象年齢についてまとめます。
これら4つのことから、小児歯科の対象年齢が分かります。
まとめると、通いはじめは1歳半検診を目安にして1歳半頃からであり、
親知らずの萌出年齢となる18歳頃まで通うことができます。
小児歯科は予防に力を入れており、虫歯予防、さらには虫歯の早期発見が可能な点が通うメリットです。
まだ、小児歯科に通うことで子供の虫歯への予防意識も高まるため、
大人になった時に虫歯に悩まされることの少ない歯でいられやすくなります。