宇都宮の歯医者さん、桜ケ丘デンタルクリニックです。
今回のテーマは「小児歯科の対象年齢」です。
親が子供を小児歯科に連れていく時、最も悩むのは年齢のことではないでしょうか。
最も、子供が小学生や成人している場合は悩むことはないでしょうが、
中学生のように子供とも大人とも受け取れる年齢だと、小児歯科に行っても良いのか悩んでしまうと思います。
そこで、ここでは小児歯科の対象年齢についての説明をしていきます。
まず最も気になる小児歯科の年齢制限ですが、実は小児歯科では明確な年齢制限は設けられていません。
ただし一般的には中学生くらいまでが対象と言われており、
実際に「15歳」や「16歳」までと告知している歯科医院もあります。
さてこの理由ですが、小児歯科では顎や歯の成長を視野に入れて治療方針を考えます。
同じ虫歯にしても大人の場合は既に成長を終えた顎と永久歯の虫歯であり、
子供の場合は成長途中の顎と乳歯である点から、状況が全く異なるからです。
逆に言えば、永久歯が生えそろって顎の成長も終えていれば小児歯科で治療する意味はないわけで、
その年齢を考えると中学生くらいまでという結論になるのです。
つまり今回のテーマに回答すれば、中学生で小児歯科に行っても問題ありません。
小児歯科で治療するメリットは主に2つあります。
1つは上記でも説明したとおり、顎や歯の成長を視野に入れた治療を受けられることです。
そしてもう1つは、歯科医院嫌いな子供でも治療を受けやすい環境であることです。
子供は病院を嫌がりますし、特に歯科医院は尚更でしょう。
その点、小児歯科は歯科医も子供の対応に慣れており、
なおかつ院内も子供が楽しめるような工夫が施されています。
しかし中学生の場合はこのメリットはあまり意味がなく、
なぜなら年齢的に治療を嫌がって親が苦労するとは思えないからです。
このため中学生が小児歯科に行くメリットは、「顎や歯の成長を視野に入れた治療ができる」のみになります。
中学生なら小児歯科はもちろん、一般歯科に行っても問題ありません。
一般歯科に行く場合、むしろ治療内容よりも歯科医との相性を考えた方が良いかもしれないですね。
患者さんも歯科医も人間ですから、どうしても相性の問題があります。
例えば中学生の子供が一般歯科に行くようになった時、
子供が「あの歯科医とは合わない」というなら、その時は小児歯科に行けば良いと思います。
つまり小児歯科か一般歯科かで考えるのではなく、歯科医との相性で考えるのも大切ということです。
小児歯科ではシーラントやフッ素塗布などの予防治療を受けられますが、
今後一般歯科に通うようになった場合、これらの予防治療を受けられるのか気になる人もいるでしょう。
そこで回答すると、大人と同じ歯科医院に通うようになった場合、予防治療は予防歯科で受けられます。
そもそも一般歯科や小児歯科というのは歯科医院の名称ではなく診療科目の1つです。
そして診療科目は他にも複数あり、その中に予防歯科もあるのです。
このため予防歯科の診療科目を掲げた歯科医院なら、小児歯科で行うような予防治療を受けられます。
小児歯科に比べて一般歯科は多く、少なくとも歯科医院を探す上で苦労することはありません。
しかし、だからこそ一般歯科では歯科医院選びが重要になります。
小児歯科から一般歯科に変える際、以下の点に注目して歯科医院を選ぶと良いでしょう。
・HPを持っている
HPを持つ歯科医院ならあらかじめ院内の雰囲気を知ることができますし、
在籍する歯科医の得意とする治療も分かります。
・医療設備が充実している
HPを持つ歯科医院でなければ確認は難しいですが、
マイクロスコープなどの設備を導入している歯科医院なら精度の治療を受けられます。
・近所で評判が良い
口コミは歯科医院の評価の1つです。
近所で評判が良い歯科医院なら、治療方針や対応の良さは確実なので信頼できます。
いかがでしたか?
最後に、小児歯科の対象年齢についてまとめます。
1. 小児歯科の年齢制限 :明確な年齢制限はなく、一般的には中学生くらいまで
2. 小児歯科で治療するメリット :顎や歯の成長を視野に入れた治療を受けられる
3. 一般歯科での治療 :治療内容だけでなく歯科医との相性も考えるべき
4. 予防治療について :小児歯科の予防治療は予防歯科で受けることもできる
5. 一般歯科の歯科医院選び :ホームページ、医療設備が充実などに注目すると良い
これら5つのことから、小児歯科の対象年齢について分かります。
中学生の子供が今まで長い間同じ小児歯科に通っていた場合、
一般歯科への切り替えは小児歯科の歯科医に相談して考えても良いですね。
その小児歯科医なら患者さんの口腔内の状態も良く分かっているため、的確なアドバイスができるでしょう。